Webサイトの表示速度は、ユーザー体験やSEOに大きく影響します。特に、PHPで動作しているサイトでは、PHPの実行速度を最適化することが重要です。
エックスサーバー(Xserver)では、FastCGI、APC/OPcache、JITコンパイルといった高速化の機能が利用可能です。本記事では、それぞれの機能の概要と、Xserverでの設定方法をわかりやすく解説します。
Xserverとは
エックスサーバーは、エックスサーバー株式会社(旧:株式会社ベット、社名変更済)によって提供されている20年以上の運用実績を誇るレンタルサーバーサービスの一つです。
料金プラン
契約期間 | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
6ヶ月 | 1,210円 | 2,420円 | 4,840円 |
12ヶ月 | 1,100円 | 2,200円 | 4,400円 |
24ヶ月 | 1,045円 | 2,090円 | 4,180円 |
36ヶ月 | 990円 | 1,980円 | 3,960円 |
*表のプランの値段は2025/03/20時点 プラン内容の詳細は次のページで確認してください。
FastCGIでPHPの処理を高速化する
FastCGIは、PHPプログラムを実行するたびにプロセスを起動するのではなく、常駐プロセスとしてPHPを待機させておく仕組みです。これにより、PHPの起動時間を省略でき、レスポンスが速くなります。
Xserverでは常時ONになっています。
APCやOPcacheを活用してPHPをキャッシュする
APC(Alternative PHP Cache)やOPcacheは、PHPのスクリプトをコンパイル済みの状態で保存し、同じスクリプトが再び実行されるときにそのキャッシュを使うことで、高速な処理を可能にする仕組みです。
現在の主流はOPcacheで、PHP 5.5以降に標準搭載されています。
PHP 8以降ならJITコンパイルも活用できる
JITコンパイルとは?
JIT(Just-In-Time)コンパイルは、PHPコードを実行中に機械語に変換することで、さらに高速な処理を可能にする技術です。PHP 8.0以降で利用可能です。
ただし、すべての処理に効果があるわけではないため、環境によっては変化が見られない場合もあります。
XserverでJITを有効にする方法
- サーバーパネルにログイン
- 「PHP」→「php.ini設定」をクリック
- 「直接編集」に
[Zend Optimizer]
の部分から以下の内容を上書きして、保存。
[Zend Optimizer]
zend_extension = opcache.so
;opcache.jit = off
[JIT]
zend_extension = opcache
opcache.enable = 1
opcache.jit = on
opcache.jit_buffer_size = 128M
まとめ
Xserverでは、以下のようにPHP高速化の機能が簡単に利用できます。
機能 | 目的 | 設定方法 |
---|---|---|
FastCGI | PHPの起動コストを削減 | デフォルトON |
OPcache | PHPのキャッシュを有効化 | デフォルトON |
JITコンパイル | 実行速度のさらなる改善 | php.ini に手動で記述 |
✅ まだXserverを使っていない方へ
この記事ではXserverの使い方をご紹介しましたが、実際に使ってみると、管理画面のわかりやすさや機能の豊富さに驚く方も多いです。
これから契約を考えている方は、ぜひ一度公式サイトでプランやキャンペーン内容をチェックしてみてください。