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jpドメインとは?—用途・取得方法・歴史と“相性のいい”サイトテーマについて

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はじめに

「.jp」は、日本を示す国別トップレベルドメイン(ccTLD)です。1986 年の誕生以来、企業サイトから個人ブログまで幅広く利用され、日本国内では最も親しまれているドメインの一つになりました。本記事では .jp の歴史、種類、取得条件、そして .com.net との違いまでをまとめてご紹介します。

.jpドメインの歩み ― 40 年弱の歴史を振り返る

主な出来事
1986 年 8 月 5 日 IANA(当時)から 村井 純 氏に .jp が正式委任される
1989 年 .junet から .jp へ移行
1991 年 12 月 ドメイン管理団体 JNIC 発足(のち JPNIC へ改組)
2000 年 JPRS(日本レジストリサービス)設立
2001 年 制限の少ない「汎用 JP」の登録受付開始
2002 年 4 月 管理業務が JPNIC から JPRS へ移管
2011 年 1 月 国内 ccTLD として早期に DNSSEC を全面導入し、なりすまし対策を強化
2010 年以降 McAfee の調査で「最も安全な国別ドメイン」に 2 年連続で選出

取得条件と手続き

項目 汎用 JP
登録できる人 日本国内に連絡先を持つ個人・法人
1 人あたりの登録数 制限なし
必要書類 通常は不要(オンライン入力のみ)
申請窓口 お名前.com、ムームードメインXServerドメインなど。
  • 海外居住でも日本法人や国内代理人を通じて申請できます。
  • 属性型は「会社名の略称をそのまま co.jp」にすることが多く、名刺印刷や商標戦略と同時に検討するとスムーズです。

.jp と他ドメインを比べる

視点 .jp .co.jp .com / .net
信頼性 JPRS による厳格運用。 法人限定・一法人一件で「実在企業」の証明になる 世界的に普及。信頼性は高いが登録制限がほぼない
SEO 日本向けサイトとして強く認識される 同左 国・地域を限定しないため多言語サイトに便利
ブランド 「日本のサイト」感を演出。個人や中小企業でも取得可 法人の信頼度◎。上場企業の多くが採用 グローバルで無国籍。覚えやすさ重視
取得難易度 条件は「国内連絡先」のみ 登記必須でやや手間 制限ほぼなし

技術的な安心感 ― DNSSEC と国内 Anycast

  • DNSSEC 2011 年 1 月、.jp は署名付きゾーンを本格運用開始。これによりドメインのなりすましリスク(DNSキャッシュポイズニング)を大きく抑制しています。
  • Anycast 国内外に複数配置した DNS サーバーへ自動的に振り分ける仕組みで、自然災害やトラフィック急増時でも名前解決が止まりにくい体制を整えています。

相性のいいサイトテーマ

「.jp」ドメインと相性のいいサイトテーマは、日本国内をターゲットにした 信頼性・地域性・公的性格 を重視するジャンルです。以下におすすめのテーマを紹介します。

日本国内向けの公式・信頼性重視サイト

例:

  • 法人企業の公式サイト(特に日本企業)
  • 地方自治体や行政関連の情報サイト
  • 学校・大学・教育機関の公式ページ
  • 医療機関・クリニック・薬局

理由:.jp は「日本国内の登録者しか使えない」ため、日本企業・団体の正当性を示しやすく、訪問者に安心感を与えられます。

日本語オンリーのコンテンツサイト

例:

  • 日本語ブログ
  • レシピサイトや子育て情報など、生活に密着したメディア
  • 日本文化・観光・歴史紹介サイト(国内観光客向け)

理由: SEO的にも日本国内向けであることが強く示されるため、検索順位が安定しやすく、海外向けの .com.net よりローカル性が活かせます。

個人事業・士業・フリーランスの公式ページ

例:

  • 弁護士・税理士・行政書士などの士業
  • 地元密着の工務店・美容室・整体院
  • フリーランスのポートフォリオサイト

理由: 「信頼性の高い日本国内のサービス業者」というイメージをドメインからも伝えることができ、.jp の安心感がビジネスにもプラスになります。

日本国内向けのECサイト(ネットショップ)

例:

  • 地元の特産品販売サイト
  • 和雑貨や着物などのオンラインストア
  • 同人・ハンドメイド販売

理由: 特に日本在住者をターゲットとする通販では、.jp が「国内対応の安心なショップ」として印象付けられるため、購入率にも好影響があります。

日本発の技術・サービス系ベンチャー

例:

  • 国産アプリやサービスの紹介サイト
  • 日本市場向け SaaS のランディングページ
  • ITコンサルティングや技術支援の事業サイト

理由: 世界展開では .com も選ばれますが、日本国内中心のフェーズでは .jp の方がブランディングしやすく、真面目で堅実な印象を与えられます。

総まとめ

サイトのジャンル .jp の相性
日本企業の公式サイト
地元向けの店舗・事業
日本語ブログ・コンテンツ
グローバル志向のブランド △(.comも検討)
海外向けの製品・多言語サイト △(.com/.netが有利)

まとめ

  • 「.jp」は 国内ターゲットへ確かな信頼感 を与えられる ccTLD
  • 個人・小規模事業なら汎用 JP、法人なら co.jp が王道
  • 2025 年現在の登録数は 約 170 万件 と堅調に推移
  • キャンペーンを活用すれば初年度費用を大幅に抑えられる