.netドメインの基本
「.net」は “network” に由来する汎用トップレベルドメイン(gTLD)で、1985 年に誕生したインターネット最古級のドメインの一つです。現在はレジストラ経由なら個人・法人を問わず誰でも登録できます。
誕生の背景と歴史
- 1985 年 1 月:.net が .com、.org などと並び運用開始
- 1990 年代以降:用途制限が事実上なくなり一般利用が拡大
- 2024 年 Q2 時点:登録数は約 1,300 万件で gTLD では .com に次ぐ規模。初期登録ドメインの一つ「nordu.net」は北欧学術ネットワークが現在も使用しています。
主な用途・特徴
用途 | 具体例 |
---|---|
ネットワーク/ITインフラ | ISP、クラウド、CDN、DNS サービスなど |
技術系 SaaS・API サービス | 開発者向けツール、オンライン API 基盤 |
.com が埋まっている場合の代替 | ブランド名+.net で取得しやすい |
技術コミュニティ・フォーラム | OSS プロジェクト、技術勉強会サイト |
「network」の語感から IT・通信分野と親和性が高く、ドメイン名の意味が伝わりやすい点が強みです。
取得方法(3 ステップ)
- レジストラで空きドメイン検索 ─ お名前.com、ムームードメイン
、XServerドメイン
など
- 登録者情報を入力し決済 ─ 氏名・住所・メールのほか、Whois 代理公開の有無を選択
- 登録完了メールを受信 ─ 数分~数十分で DNS 設定が可能に (.net は特別な書類提出や居住要件はありません。)
他ドメインとの違い (.com / .org など)
- 用途の名残:
- .com = “commercial”
- .org = “organization”
- .net = “network” ネットワーク関連 ただし現在はいずれも制限なく登録可。
- SEO への影響:Google は 「gTLD の種類で順位ボーナスは付かない」 と明言しています。したがって .net だから検索順位が不利になることはありません。
- 認知度:.com が最も一般的で覚えやすい一方、.net も IT 業界では広く浸透しているため違和感は少ない。
.net と“相性のいい”サイトテーマ7選
基本的に、どんなサイトだとしても違和感のないドメインとなっていますが、次のようなテーマのサイトの運営などはいかがでしょうか。
テーマ | 相性の理由 |
---|---|
① 開発者向け API/SaaS | “ネットワークで動くサービス” を直感的に伝えられる |
② ホスティング・サーバー事業 | infrastructure ➜ network 連想が自然 |
③ Webアプリのステータスページ | システム稼働情報と .net 名がマッチ |
④ テクノロジー・ブログ/メディア | IT ワード+.net で覚えやすいドメイン構成 |
⑤ OSS プロジェクト公式サイト | 「技術コミュニティ」の印象を強化 |
⑥ オンラインゲームのサーバー&コミュニティ | ロビーやマッチングサーバーに “ネットワーク” 感 |
⑦ IT 系フリーランスのポートフォリオ | “エンジニアらしさ” をドメインで示せる |
まとめ
- .net は 1985 年生まれ・登録自由の gTLD。
- IT インフラや SaaS など“ネットワーク性”を打ち出したいサイトに好相性。
- SEO で .com との優劣はなく、プレミアム取引では高額事例もある。
- ブランドやサービス内容に合わせて「覚えやすさ」「意味の通りやすさ」で .net を選択肢に入れると良い。