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定期処理に便利!エックスサーバーにおけるCronの設定方法と具体例について

この記事は約6分で読めます。

初めてでも安心!エックスサーバーでCronジョブを設定する方法

「決まった時間に自動でスクリプトを動かしたい」と思ったことはありませんか?

そんなときに役立つのが「Cronジョブ(クーロンジョブ)」という仕組みです。

エックスサーバーでは、このCronジョブを使って、定期的な処理を自動化することができます。

たとえば──

  • 毎日深夜にデータベースのバックアップを取りたい
  • 一定時間ごとにファイルを整理したい
  • WordPressなどで定期的に処理を走らせたい

といったニーズがある場合にとても便利です。

この記事では、エックスサーバーを使ってCronジョブを設定する手順を、パソコンやサーバーの知識が少ない方でも迷わず進められるよう、丁寧に解説していきます。

エックスサーバーとは?

エックスサーバーとは、日本国内で多くの人に利用されているレンタルサーバーサービスです。
ホームページやブログを作るときに必要な「インターネット上の場所(サーバー)」を、月額料金で借りることができます。

料金

契約期間 スタンダード プレミアム ビジネス
3ヶ月 1,320円 2,640円 5,280円
6ヶ月 1,210円 2,420円 4,840円
12ヶ月 1,100円 2,200円 4,400円
24ヶ月 1,045円 2,090円 4,180円
36ヶ月 990円 1,980円 3,960円

*表のプランの値段は2025/03/20時点 プラン内容の詳細は次のページで確認してください。

そもそもCronとは?

Cronとは、サーバー上で決まった時間・タイミングに、自動的にスクリプトやプログラムを実行させる仕組みのことです。

「cron(クーロン)」というスケジューラーが時間管理をしてくれるため、私たちは一度設定するだけで、あとはサーバーが勝手に処理をしてくれます。

たとえば「毎日午前3時にこのスクリプトを実行してね」と設定すれば、それ以降ずっと、サーバーが指定した通りに動いてくれます。

ここでは詳しくご紹介しませんが、一般的には「crontab -e」コマンドを使って設定する方法もよく利用されています。

エックスサーバーでCronジョブを設定する手順

ここからは、実際にCronジョブを設定する方法を、画像なしでも分かるように順を追って解説します。

Step1:サーバーパネルにログインする

まず、エックスサーバーの「サーバーパネル」にログインしましょう。

Step2:「Cron設定」を選ぶ

サーバーパネルにログインしたら、メニューの中から「サーバー」→「Cron設定」という項目を見つけてクリックします。

Step3:新しくCronジョブを追加する

ページが表示されたら、画面の上のほうにある【Cron設定を追加】ボタンをクリックします。

ここから実際のジョブを登録していきます。

Step4:実行タイミングとコマンドを設定する

次に、以下の情報を入力していきます。

  • 実行時間
    「いつ実行するか」を決める部分です。たとえば「毎日午前3時に実行したい」場合は、

    • 分:0
    • 時:3
    • 日、月、曜日:すべて「*(アスタリスク)」と入力します。 アスタリスクは「すべて」という意味になります。
  • コマンド
    実行したいプログラムやスクリプトのパスを入力します。たとえばPHPスクリプトを実行したい場合は、以下のようなコマンドになります:
    /usr/bin/php /home/ユーザー名/example.com/public_html/script.php
    ※ここで指定する「php」や「スクリプトのパス」は、正確に入力する必要があります。間違えると実行されません。
  • コメント(任意)
    このCronジョブが何をするためのものか、あとから自分が見て分かるようにメモを残せる欄です。たとえば「毎日バックアップ用」などと入力しておくと、管理がしやすくなります。

よくあるミスとその対処法

Cronジョブを設定しても、うまく動かないことがあります。以下のような点に注意しましょう。

スクリプトのパスが間違っている

サーバー上のファイルパスを正しく書かないと、Cronジョブは実行されません。

特に「ユーザー名」や「ドメイン名」の部分が間違っていないか確認しましょう。

例:

/home/ユーザー名/example.com/public_html/script.php

PHPのバージョンが合っていない

エックスサーバーでは複数のPHPバージョンが用意されています。

コマンドにバージョンを明示しないと、意図しないエラーが出ることもあります。

例:

/usr/bin/php7.4/usr/bin/php8.1 など、必要に応じて適切なパスを指定しましょう。

PHPのバージョンやパスは、サーバーパネルの「PHP設定」などから確認できます。

設定例

以下に、エックスサーバーで使える Cronジョブの設定例 をいくつかご紹介します。PHPスクリプトの実行やファイルの操作など、よく使われるパターンを中心にまとめました。

🔧 Cronの設定例

毎日午前3時にPHPスクリプトを実行する

/usr/bin/php /home/ユーザー名/example.com/public_html/script.php

時間設定:

曜日
0 3 * * *

毎時00分に自動実行する(1時間ごと)

/usr/bin/php /home/ユーザー名/example.com/public_html/auto-task.php

時間設定:

曜日
0 * * * *

毎週月曜日の午前5時に実行する

/usr/bin/php /home/ユーザー名/example.com/public_html/weekly-job.php

時間設定:

曜日
0 5 * * 1

 毎日深夜0時30分にシェルスクリプトを実行する

/bin/sh /home/ユーザー名/example.com/public_html/backup.sh

時間設定:

曜日
30 0 * * *

毎月1日の午前6時にレポートを生成

/usr/bin/php /home/ユーザー名/example.com/public_html/monthly-report.php

時間設定:

曜日
0 6 1 * *

まとめ:定期処理の自動化で時間を有効活用しよう

エックスサーバーのCronジョブ機能を使えば、面倒な定期作業を自動化できます。

一度設定してしまえば、あとは放っておいてもサーバーが処理を実行してくれるので、作業の手間がぐっと減ります。

とくに次のような方には、Cronジョブの活用がおすすめです:

  • 定期バックアップを取りたい人
  • WordPressやCMSで定期処理を動かしたい人
  • 自動でデータを整理・更新したい人

慣れてしまえば難しくないので、まずは簡単なスクリプトから試してみてくださいね。